暮らしの快適さを左右する「換気」の話

家づくりを考える際、間取りやデザイン、断熱・気密性能などに注目する方は多いと思います。

一方で、意外と見落とされやすいのが「換気」です。

私たちは家の中で多くの時間を過ごし、その間ずっと室内の空気を吸っています。

人が生活する室内では、呼吸によって二酸化炭素(CO₂)が増えるほか、料理や入浴などによって湿気やにおいも発生します。

室内の二酸化炭素濃度が高くなると、眠気やだるさ、集中力の低下などにつながる可能性があります。

しかし、空気は目に見えないため、普段生活しているだけでは室内がどのような状態なのかなかなか分かりません。

そこで、ご自宅の空気環境を知る方法の一つとして、二酸化炭素濃度計(CO₂濃度計)を使ってみるのもおすすめです。

リビングや寝室など普段長く過ごす場所に置いてみると、室内のCO₂濃度がどのように変化しているのかを数値で確認することができます。

そして、室内の空気環境を考えるうえで大切になってくるのが「どのように換気するか」です。

空気を入れ替えるために窓を開ける方法もありますが、花粉や外のホコリが室内に入りやすくなったり、夏の暑い空気や冬の冷たい空気が直接入ってきたりすることもあります。

そこで家づくりの際に注目していただきたいのが、住宅に採用されている換気システムです。

換気システムにはさまざまな種類があり、採用するものによってはフィルターを通して外気を取り込んだり、室内の熱をできるだけ逃がさずに空気を入れ替えたりすることができます。

そのため、住宅会社を選ぶ際には、

「どんな換気システムを採用しているのか」
「外の空気をどのように取り込んでいるのか」
「どのようなフィルターが使われているのか」
「室温への影響をどのように抑えているのか」

といった部分にも注目してみてください。

家を建てることで変えられるのは、広さや間取り、デザインだけではありません。

自分たちの暮らしに合わせた動線を考えること。
断熱や気密によって室内環境を整えること。
そして換気システムによって、毎日過ごす家の空気環境まで考えること。

家を建てることは、今まで当たり前だと思っていた暮らしを見直し、毎日の快適性をより良くしていくきっかけにもなります。

これから家づくりを検討される方は、目に見える間取りやデザインだけではなく、普段はなかなか目にすることのない「家の中の空気」や「換気の仕組み」にも、ぜひ注目してみてください。