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結露を防ぎ、高耐久性・快適性を実現

結露の防止と高耐久性・快適性を実現します

建物内部の乾燥状態を保つことは、カビやダニの発生を抑え、建物の躯体を長持ちさせるために非常に重要です。結露には「表面結露」と「内部結露」の2種類があり、それぞれ異なる影響を与えます。

表面結露は、壁や窓などの表面に発生するもので、特に冬季に屋内外の温度差が大きくなる際に発生しやすいです。この結露が原因でカビやダニが発生し、住まう人々の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。カビはアレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすことがあり、健康な生活環境を保つためには、表面結露の防止が重要です。

一方、内部結露は、室内の暖められた空気が壁の内部に侵入することで発生します。この状態が長引くと、木材に含まれる水分が増加し、「木材腐朽菌」が繁殖して木材を腐らせてしまいます。木材腐朽菌は木材の構造強度を低下させ、建物の耐久性に大きな影響を及ぼすため、内部結露の防止が非常に重要です。木材が腐食すると、建物全体の強度が損なわれ、地震などの外的な力に対して脆弱になる可能性があります。

結露を防ぐためには、「断熱」「気密」「換気」の3つの要素に配慮する必要があります。断熱により室内外の温度差を減らし、気密性を高めて室内の湿気が壁内に侵入しないようにすることが求められます。また、計画的な換気を行うことで、室内の湿度を適切に管理し、結露の発生を抑制します。

CODA DESIGNでは、高性能な断熱パネルを採用し、結露対策を徹底しています。これらの断熱パネルには、水分を通しにくい断熱材である「硬質ウレタンフォーム」が使用されており、水蒸気の侵入を効果的に防ぎます。硬質ウレタンフォームは、その断熱性能が高く、さらに耐久性にも優れているため、長期間にわたって性能を維持することが可能です。さらに、壁内に設けた通気層を通じて、わずかに侵入した湿気を外部へと排出する仕組みを整えています。これにより、壁内の乾燥状態を保ち、木材の劣化を防ぐことが可能です。

加えて、CODA DESIGNの設計では、計画的な機械換気を導入し、室内の湿度を常に最適な状態に保つように配慮しています。この計画的な換気により、結露のリスクを低減し、カビやダニの発生を抑えることで、居住空間の快適性と健康を維持します。また、乾燥した躯体は耐久性が向上し、建物全体の寿命を長く保つことに繋がります。

このように、結露の防止には断熱・気密・換気の各対策が密接に関連しており、建物の耐久性を高めるとともに、居住者にとって快適で健康的な生活環境を提供します。

オール樹脂サッシ「APW330」

サッシは、オール樹脂サッシLow-eガラスのAPW330(YKK AP)を標準装備。窓からの熱欠損を防ぎ、結露のない快適で健康的な住まいを提供します。

オール樹脂サッシ「APW330」標準装備

換気性能 空気まで設計された快適な暮らしを

全熱交換型・第一種換気システムで、深呼吸したくなる住まいへ

高断熱・高気密の住宅は、外気の影響を最小限に抑え、室内の快適な温度をキープできる理想的な住まいです。ですが、その性能を最大限に引き出すには、「空気の質と流れ」にまでこだわる必要があります。そこで私たちがご提案するのが、全熱交換型の第一種換気システムです。このシステムは、機械によって給気・排気の両方を制御しながら、室内から排出する空気の熱と湿度を再利用。冬は暖かさを逃さず、夏は涼しさを保ったまま新鮮な空気を取り入れることができます。つまり、室温や湿度の快適さを損なわずに24時間換気ができるのです。

また、外気はフィルターを通して取り込まれるため、花粉やPM2.5、粉塵などの侵入もブロック。家の中はいつでもクリーンで、深呼吸したくなるような空気に包まれます。省エネ・健康・快適——そのすべてを満たす暮らしへ。高性能な住まいには、高性能な換気が必要です。

CODA DESIGNが提案する高気密・高断熱住宅は、外気の影響を最小限に抑えながら、室内の温度を一年中快適に保つ理想的な温熱環境を実現します。その性能を最大限に引き出すために私たちが採用しているのが、全熱交換型・第一種換気システム「澄家 - sumika -」です。

空気の質と流れイメージ

_なぜ24時間計画換気が必要?

高気密化が進んだ現代の住宅では、自然な空気の出入りがほとんどありません。そのため、新鮮な空気を計画的に取り入れ、汚れた空気を排出する「24時間換気」が欠かせません。2003年の建築基準法改正により、すべての住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。住宅では「2時間に1回、室内の空気をすべて入れ替える」換気性能が求められます。

この制度の背景には、シックハウス症候群やカビ・結露、アレルゲンの蓄積といった住宅内の健康被害への懸念があります。とくに高気密住宅では、適切な換気をしなければ空気がこもりやすく、住まう人の健康や建物の耐久性にも影響を及ぼします。

_換気方式と「第一種換気」の優位性

24時間換気システムには、大きく分けて「第一種」「第二種」「第三種」の3つの換気方式があります。CODA DESIGNの高気密・高断熱住宅では、最も快適性・健康性・省エネ性に優れた「第一種換気方式」を採用しています。

換気の種類

第一種換気 (給気・排気ともにファンで行う)

第一種換気は、給気・排気の両方を機械で行う方式です。常に一定量の空気を安定して入れ替えることができるため、空気の流れが非常にコントロールしやすく、もっとも計画的な換気が可能です。また、熱交換機能を備えたタイプであれば、排気時に捨てるはずの空気の熱(冬は暖かさ・夏は涼しさ)を再利用できるため、外気を室温に近づけて給気することができ外気の影響を受けにくくなり冷暖房のロスを最小限に抑えます。さらに、空気をしっかり管理できる分、花粉やPM2.5対応の高性能フィルターの設置も可能で、空気環境を整えたい住宅に最適です。

第二種換気 (給気:ファン、排気:自然)

第二種換気は、給気を機械で行い、排気は自然に任せる方式です。機械的に空気を取りこむことによって室内の気圧が高くなるため、ドアや窓の開閉時に外部からホコリや塵が入りにくく、室内の清浄度を高く保てるという利点があります。その一方で、住宅に隙間が多い場合は、湿気が壁内に侵入し壁内結露のリスクが高まったり、換気の偏りが生じる可能性があります。なお、この方式は病院の手術室やクリーンルームなど、特殊な用途で使われることが多く、一般住宅での採用は少ない方式です。

第三種換気 (給気:自然、排気:ファン)

第三種換気は、排気を機械で強制的に行い、給気は自然に任せる方式です。第二種換気とは真逆の仕組みで、比較的コストを抑えて導入できる点がメリットです。ただし、すべての部屋に給気口を設ける必要があり、住宅の気密性が低いと、意図しない隙間から外気が流入しやすくなるため、冷暖房効率が落ちることもあります。コストを優先したい場合には選択肢となりますが、高気密・高断熱住宅には不向きな場合もあります。

_さらに熱交換型換気システムを

熱交換型換気とは、室内の空気を排出する際に含まれる「熱エネルギー(温度と湿度)」を回収し、外から取り入れる新鮮な空気に再利用する仕組みです。先述の第一種換気システム(給気・排気ともに機械で行う方式)と組み合わせて用いられ、高断熱・高気密住宅での快適性・省エネ性の向上に欠かせない設備です。CODA DESIGNでは、第一種換気に「全熱交換」機能を組み合わせた換気システムを採用しています。

全熱交換型のしくみ

CODA DESIGNが採用する換気システムの熱交換率は温度交換率80%と、熱交換型換気システムの中でもトップクラスの換気システムです。
換気温度は冬・夏でこのようなイメージになります。
冬/外気温0℃・室温20℃の場合:外気は0℃のままではなく、18℃程度まで温まってから室内に給気されます。
夏/外気温35℃・室温27℃の場合:外気は35℃のままではなく、28℃程度まで下がってから室内に給気されます。
さらに湿度交換率も高いので、冬の除湿負担が減るので更なる省エネにも効果的です。

換気は室内の空気を捨て、屋外の空気を取り入れる行為です。夏や冬には快適な室温の空気を捨てて、不快な外気温の空気を取り入れることになります。その対策として、室内の「暖かさ」や「冷たさ」を再利用するのが「熱交換型換気(システム)」です。室内の空気のエネルギーを再利用して、屋外の空気を取り込む際に室内の空気環境に近づける装置です。温度だけではなく湿度も再利用します。室内の快適な空気のエネルギーを利用し、屋外から取り入れた空気をできるかぎり室内環境に近い状態に引き上げて取り込みます。不快な外気温をそのまま取り入れるわけではないため、快適で省エネな換気方法といえます。

「空気を入れ替えながら、室内の快適性はそのままに」
熱交換型換気は、快適・健康・省エネを支える“見えない高性能設備”です。高性能住宅の真価を引き出すには、「断熱・気密+熱交換型換気」の三位一体が鍵となります。

「sumika」全熱交換型24時間換気システム

私たちが採用している全館空調が、全熱交換型24時間換気システム「澄家-sumika-」です。
この換気システムは、機械によって給気・排気の両方を制御しながら、室内から排出する空気の熱と湿度を再利用。冬は暖かさを逃さず、夏は涼しさを保ったまま新鮮な空気を取り入れ、室温や湿度の快適さを損なわずに24時間換気ができます。またハウスダストやアレルゲンは溜まりやすい床面から効率的に排気。外気は高性能フィルターで花粉やPM2.5の微粒子を97%除去しきれいに浄化されてから取り込まれるので、家の中はいつでもクリーンで深呼吸したくなるような空気に包まれます。

全熱交換型換気システム「sumika」

sumikaの特長

_1. 温度も湿度も再利用できる「全熱交換」

sumikaの換気システムは「室温(冷暖房で保たれた)」を再利用しながら空気入れ替え(屋外に空ける”設置に必要な穴”は基礎からの2箇所のみ)をしています。一般的な換気システムの場合、換気をする際に暖かい空気を捨てて外気をそのまま取り入れるため乾燥しやすくなる傾向にありますが、sumikaは、排気から水蒸気を回収しているため室内に水蒸気が入り室内乾燥防止効果もあります。また、冷暖房の”省エネ効果・乾燥防止効果”もあるため「節電」に期待できるのもポイントです。

_2. アレルゲン対策に効果的な「床下排気」

sumikaは「床面」から排気することでカビや花粉、ホコリなどを”効率的・計画的”に排気(室内排気口にはアレルゲンを99.9%分解するフィルターを設置)しています。実は、アレルゲン物質(カビ・ダニなど)は床面30cm以下に多く漂っています。一般的な排気は”壁・天井”など高い位置に設置されることが多いのですが、sumikaは下方に溜まった汚染物質を巻き上げずに除去することで快適に過ごしやすい工夫がされています。

室内高さと花粉アレルゲン物質分布

[アレルゲンを取り除く]
外気の汚れは室内に入れない高性能フィルター(PM2.5フィルターIIを搭載)花粉などの微粒子を通さない2重構造のフィルターを搭載。2.0㎛以上の微粒子を97%除去し、きれいに浄 化されてから室内に入ります。ハウスダストやアレルゲンが溜まりやすい床面から排気をすることで、ご家族にとって理想的な空気環境をつくりだすことが可能です。空気の通り道であるダクトがない換気システムのため、ダクト内の掃除やメンテナンス性も非常に高くなっています。家の中で大人と子どもが吸う空気には違いがあります。特に乳幼児の子どもは床上30cmの空気しか吸うことができません。ハウスダストは空中に舞い上がり、約9時間ほどをかけて床下に溜まっていきます。ハウスダストなど有害物質は赤ちゃんの生活ゾーンである床上30cmに滞留していると言われています。床面排気を採用することで床上30cmに滞留しているハウスダストを効率的に排気していきます。
[臭いにも効果的]
臭い成分は一般的に重いため、床面近くに溜まります。特にトイレでは、下方に溜まった臭いを巻き上げず排出するため、臭気を感じにくくなります。計画的に換気が行われるので、家全体の生活臭の対策になります。
臭いにも効果的

_3. 高性能フィルター+ダクトレス構造

給気にはPM2.5フィルターを搭載し、2.0μm以上の微粒子を97%除去。花粉・PM2.5などの汚染物質をしっかりカットします。また、ダクトレス構造のため、ダクト内の汚れや清掃の心配がなく、メンテナンス性にも優れた設計です。

高性能フィルター
ダクトレス

CODA DESIGNの住宅性能と品質