Facade
スクエアのすっきりとした外観に玄関まわりの壁に木をあしらい親しみやすさをプラスした。
建築士が居住者と来客の双方にとって居心地の良い職住一体の住宅を提案したプラン。
暮らす人の為にプライバシー確保が必須なのは言うまでもないが、
プライベート空間を守ることに固執し、
来客を拒絶した空気を感じさせないよう努めることも必須である。
内と外だけでなく、家族間の距離感も含め、
境界線について建築士なりに再定義した新たな形式の事務所兼住宅となった。
Facade
スクエアのすっきりとした外観に玄関まわりの壁に木をあしらい親しみやすさをプラスした。
Office Room
オフィス空間の天井・壁にはラワン合板を採用し、無機質なオフィス感ではなく柔らかな空間で来客を迎えることができる。
ビニールクロスとは違い、本物の木を使ったことで経年変化も楽しめる。
Entrance Hall
オフィスは靴のまま使える空間とし、家族と暮らすプライベート空間とは上足↔下足を使い分けることでオンとオフの切り替えができる。(写真上)
自宅とオフィスの境界は単純に壁や扉で閉じず、玄関土間スペースで曖昧に区切られている。境界はあえて抜け感のある格子扉でプライベート空間と境界線を引く。
格子扉は来客の動線を止めながらも鉄骨階段と吹抜けを介して入る光を届け空気の流れを妨げることがない。高性能住宅だから叶う間取りのおかげで家族の帰宅や来客を迎える玄関が暗くならない。(写真下)
Stairs
2階の南側に設けた大きな窓から鉄骨階段を抜けて1階の細長い玄関土間へ光が落ちる設計。格子扉の規則正しい影が長い土間に落ち、陰影が美しい。
Kitchen/dining
対面キッチンでダイニングに座る家族との会話がはずむ。ダイニングにL型に配置した掃き出し窓は隣のご実家とコミュニケーションがとれる窓。
Tatami Room
リビングの一角にある畳スペース。今は小さなお子様のプレイルームだが、将来は客間や夫婦の寝室としても使える。収納の下は地窓にしてプライバシーを確保しながら和室・リビングへやわらかな光を導く。
「 オフィス併用の家」